2017年2月11日土曜日

“凍れるバロック” 聖ペテロ&パウロ教会 その②

この漆喰彫刻、主に天井にびっしりと模様が描かれているのですが、
その数なんと2000以上というからビックリ。

教会は1668年から建設が始まり、1671年から1704年の36年もの歳月をかけて
内部の彫刻と壁画が描かれたそうです。

36年。。
ちょっと細かい絵を描くだけで飽きてしまう私には、途方もない時間に思えます。

彫刻は聖書と歴史、神話、寓話などの物語で構成されていて、それぞれに意味を持っています。

ここはズームに強いカメラと双眼鏡が必要に違いない!
どちらもしっかりと持参して大正解でした。

高い高い天井の彫刻を見つめるには、根気と視力が必要(笑)。
天使や悪魔、死神、天体、動物…実にいろいろなものが語り部と化しています。



翼廊の西側にあるマリア・マグダレナの彫像だけ、他の女性像と違って服が少し現代的。
このマリア像は漆喰細工の制作をした、彫刻家の奥様がモデルだと言われています。



洗礼堂前に飾られている船のオブジェが、祭壇と同じく目立っていました。
これは「ノアの箱舟」のシャンデリア。窓から差し込む光で輝いていました。

天井、壁、祭壇を見つめることしばらく。
どれだけ時間が経ったのか忘れてしまうほど、いつまでも飽きずに眺めていました。

ふと、祭壇と向かい合う入り口のパイプオルガンを振り返ると


やはり真っ白。ポイントにゴールドを効かせたパイプオルガンは、
この世のものではないような神々しさがありました。

一体どんな音がするんでしょう。

宿から徒歩で行ける範囲だったので、散歩がてら20分ほど歩いて向かいました。
しかしちょうどミサが行われており中へは入れず。

この写真は2度目の訪問時のものです。
ヴィリニュスきっての観光名所なので、団体さんも出たり入ったりしますが
彫刻に圧倒されすぎて全然気にも止めませんでした。
絵画や聖遺物も見応えたっぷり。また行きたいなぁ。

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