2016年12月26日月曜日

ヴィリニュスの青空市で見つけた琥珀のピアス


そろそろお土産を探そう。
美術館が開くまで時間があったので、青空市でお買い物をすることにしました。
私が狙っていたのはアクセサリー類です。

リトアニアは琥珀の産地として有名で、土産物店には琥珀がたくさん並んでいます。
琥珀は英語ではamberアンバーですが、リトアニアでは琥珀のことをGintaras(ジンタラス)と呼びます。
街ではAmber、Gintarasの看板を掲げる琥珀の専門店をよく目にします。
青空市にも琥珀グッズがたくさん並んでいました。

古着を着ていた頃、琥珀のアンティークアクセサリーを見つけるとつい買ってました。
小さい時から恐竜が好きだったせいか、琥珀には憧れがあります。

そして見つけたのがこちら。
プレゼント用に二つ。自分用に二つ。

大きいのは松ぼっくり、バラ。
プチっと小さいのと、スクエア型。
それぞれ光り方や質感が違っています。
同じお店ではなく、色々なお店で集めてきました。

売り子をしているおばあちゃんやおじちゃんが作ってると思うと愛しさ倍増です。
手作り感いっぱいのアクセサリーたち。

プレゼントした友達も喜んでくれて嬉しかったです。

ヴィリニュスの青空市



ヴィリニュス滞在数日目のとある日、美術館に行くついでに朝からお散歩。
ここはピリエス通りをまっすぐ進んだ先のディジョイ通り。
ピリエス通りは、大聖堂広場から始まり、途中でディジョイ通りと名前を変えて、
最後は夜明けの門通りとさらに名前が変わります。
境界線はどこなんでしょう?!

そのディジョイ通りの建物前と、斜め向かいにあるロシア正教の教会前あたりまで
土産物店がずらっと並ぶ青空市が立っていました。


やはりロシア文化の影響が濃いので、マトリョーシカは定番!
他には木のおもちゃや食器、そしてバルト各国といえばミトンも名物です。
どのお店にもカラフルなミトンがありました。

写真を見てお分かりの通り、この日は夏場でしたが朝から寒い日で
上着を羽織ってきたものの、それだけでは寒くてブルブル。。
おまけにパラパラと雨が降ってきたので、
最終的には手がかじかんでしまうくらい気温が一気に下がってしまいました。
これぞ北の国です。

夏も冬も関係なく、リトアニアでは一年中ミトンやニット製品を売っていますが
この日は特に売れたのではないでしょうか。
思い出しただけでも寒くなる。。

まだ朝早かったからか、お客さんはパラパラ。

でもここは屋根の下なのでじっくり品物を見ることができました。

ヴィリニュス 迷子になりたい路地


ヴィリニュスの大きな通りは大聖堂広場から伸びるゲディミナス通りと、ピリエス通りが有名。
先ほどのニットの木から右側へ進むとベルナルディ通り、
左側へ行くとミコロ通り、もう少し先には文学アートで有名なリテラトゥ通りがあります。
どの通りも”ただの道”ならぬ魅力があります。

路地というのはどの国でも、何か心を惹かれてやまない魅力がありますが
それはまたヴィリニュスでも同じ。特に美しい通りが多いかもしれません。
なにせ旧市街全体が世界遺産に指定されているほどですから。

歩いているときはそんなことは気にもとめないのですが、
ある特定の建物ではなく街の全てが”遺産”であるというのは、
まるで”遺産”という大きなドームの中に入っているような気分になります。
自分は今遺産の中にいるんだと思うとなんだか不思議。

ここはヴィリニュス大学近くの路地です。
上を見上げたり、道の先の出口を見つめたり。
なんの変哲もない通りでも歩くだけで楽しいのが旅の醍醐味というもの。

ヴィリニュスの旧市街は広くはないので、たとえ迷子になっても
そのまま歩いていれば見たことのある通りに必ず連れて行ってくれます。


どこかしこに落書きがあるのは残念ではありますが、それも一つの風景ということで。

ヴィリニュスで出会ったカラフルニットに包まれた木


聖アンナ教会のちょうど目の前に、かわいらしいニットに包まれた木があります。
いろんな色の毛糸でかぎ針編みされたニットでぐるりと。
中にはどことなく木の幹に馴染んでいる部分もあります。

子供の頃から、片手でひょいひょい編めるかぎ針編みがお気に入りでした。
金色のかぎ針もなんだかかっこいいし。
かぎ針で毛糸をすくって、針をクルンとさせては毛糸をすくう。
そのかぎ針を引っ掛けていく動き方が好きなのです。

編み物って自分で手を動かしているにもかかわらず
体がそのリズムに慣れてくると、いつのまにか自然に手が動いて勝手に編み進めている。
主動的なのに、いつの間にか受け身になっているような気分になります。

この奥に見えている建物はヴィリニュスにいくつか店舗を構えるリネン屋さん。
リトアニアもラトビアもエストニアもリネンが名産なので、
どこに行っても必ずリネン屋さんを見つけることができます。

2016年11月20日日曜日

トラカイの中世祭り準備風景を観察

トラカイ城を訪れた時に何やらたくさんの人が慌ただしく準備をしていました。
なんだろうと思ってしばらく見ていたのですが、実にリアルに昔の街並みを再現しています。


後で調べてみると、トラカイでは毎年「MEDIEVAL FESTIVAL(中世祭り)」という名物イベントを開催。

トラカイ城では職人さんたちのワークショップが開かれたり、中世の頃の料理を味わえるのだそうです。

メインイベントは、甲冑の騎士たちが剣や斧で戦うバトル。面白そう!
負けた人はあの広場の拷問器具に入るのかしら?!ワクワク


この中世祭りを見るために周辺各国からも見物客が集まるそうです。

私が見たのはその舞台となる中世の街を作っている最中だったんですね。
そんな景色が見られたのもおもしろかったです。

たくさんの壺が並んだその奥にはカゴが山積みになってました。



靴の型、王冠、ネックレスが置かれたテーブルの前にはたくさんのジャガイモと干草。
完成するとどんな雰囲気になるのでしょうか。

準備をしているスタッフは現代の格好ですが、もうすでにこの一角は中世感出てました。


最初は上から覗いていたのですが、後ほど下に降りて見ると絵に描いたような干草の丸い塊!

ウィーンからプラハへ向かう途中、鉄道の車窓から見た畑にポツン...ポツン...と
この丸いものがあって、ほんわかしたものです。


だけど目の前にあるとダイブしたい衝動がふつふつと湧いてきました。

でも残念ながら、入っちゃいけませんのロープが張られてたので、大人しく見つめてるだけでしたが。

あの上に寝転がってみたい…


ちなみにこちらのサイトを見るとトラカイのイベント情報が見られます。
2017年の中世祭りは6月17~18日開催予定。

Takai tourism Information

トラカイ城で出会った小さなモノたち

普段から博物館的な展示を見るときは小さな土偶とか、変な人形とか小さなモノに目がいきます。

小さいからカワイイというサイズ的な偏愛ではなく、小さなモノには変なものが多い。
そして、そのサイズ感に見合わない技巧が施されているものが多い気がするのです。


トラカイ城の展示の中で私がお気に入りだったのはパイプの展示コーナー。
パッとイメージする、あのマグリットなパイプではなく、
どちらかというとキセルっぽいのが多かったと思います。

細長いものというのは、どこかスレンダーな女性の体を彷彿とさせます。

ピカピカツルツルに磨き上げたパイプは、まるで美女のシルキーな肌のよう。

一日に何度も手にするものだからこそ、持ち主の好みが完全に具現化されているんでしょうね。


そんなパイプシリーズの中でも目を引いた直径6~7cmほどの小さなパイプ。

素材は象牙で、頭のターバン部分や着衣部分には精密な模様が彫り込まれています。

水パイプを持っているのでしょうか。トルコからやってきたカライメ人をデザインしたのかな。

台湾の国立故宮博物館にも象牙多層球という大変美しい作品がありますが、
それを彷彿とさせる素晴らしい技術に見入ってしまいました。


もう一つ、パイプコーナーの近くにあった印鑑シリーズ。

商用に利用していた印鑑なのだと思うのですが、これまた個人の趣向と欲望渦巻く作品ですよね。

右手にある二つはやはりカライメ人でしょうか。

そしてこの真ん中。実用性があるとは思えないオブジェのような印鑑。印鑑を持った手首の印鑑て。
左の二つはもう、言わずもがなですね。

お金持ちの男性の考えることは今も昔も変わらないんですね。




2016年11月10日木曜日

トラカイ城の中は博物館!

トラカイ城の中へ入ってみましょう。
入場料を支払って中へ入ると、まずはこんな風景が広がります。
私はなぜか子供用のチケットを渡されました(笑)。
イラストがかわいかったのでちょっとHAPPY。


右手に見える塔のある建物は、ヴィタウタス大公の住居だった場所です。
広々としている広場のような場所には、拷問道具が。
ヴィタウタス大公が亡くなった後、貴族刑務所として使われていた名残でしょうか。
お城のあるところには必ず牢屋があるので(プラハでも見た)、
物珍しくてつい近寄ってしまいます。


中世を舞台にした映画のワンシーンを思い出す吊橋の門。
追ってくる敵が城に攻め入る寸前で橋をあげて門を閉ざすのでしょうか。


場内は博物館のようになっています。
ヴィタウタス大公に関する資料や武器、甲冑を始め、美術品など展示数多め。
照明が全体的に暗いのですが、ステンドグラスの模様が美しい。


城内の中庭と呼ばれる場所では、お城の独特な造りが良く見えます。
どこに続くのか上階に行く階段や、地下へ続く階段など、
入ってみようかやめようか、ワクワクしながら進んでみます。

上から眺めたり下から見上げたり、しばらくぼーっとしていると
夏らしいコーディネートの親子がファインダーに入ってきました。素敵。

建物に沿って続く細い通路は一方通行なのですが、何度か間違えて引き返すことも。
うろうろしながら展示を見ていると途中で順路を無視したようで。
監視員のおばちゃんに、違う!と怒られました(笑)。


お城の中でも印象的だったこちらのお部屋。天井のアーチ部分がとても美しいです。

トラカイ城の中で一番大きなお部屋で、年季の入った壁は建設された当時のままなのだとか。

2016年10月27日木曜日

三角帽子の屋根がかわいいトラカイ城

突然ですがワタクシ、最強の晴れ女です。
と常々豪語していたのですが、この旅では何度か負けました(笑)。
それでも曇りや雨の多い時期にしては上出来だったのではないかと思います。
晴れのトラカイ、引き続きご紹介します。


トラカイ城へは橋を渡って小さな島を一つ超え、さらにもう一つ橋を渡ります。
その間、周りに見えるのは風にさざめく広い広い湖面。
お城はトラカイで最も大きなガルヴェ湖に浮かんでいます。
木々の先にお城が少し顔を出してますね。


トラカイ城に近づくと、こんな屋根が登場します。三角の形がかわいい。
密集している日本家屋の屋根や韓国の韓屋など
ビシーッと屋根瓦が並んでいる姿を見ていると、なんだか清々しくなります。


正面まで来るとお城全体が見えてきました。
トラカイ城は14世紀から15世紀初頭にかけて建設された東ヨーロッパ唯一の水上城。
高い城壁に守りの強さを感じさせます。




2016年10月15日土曜日

湖上に浮かぶトラカイ城

さて、トラカイ名物グルメの次は名所へご案内しましょう。
この素晴らしき湖畔のメインと言えば「トラカイ城」です。
先ほど登場したレストランからお城の方へ歩くと、こんな素敵な風景に出会えます。
湖上に浮かぶお城。なんて素晴らしいロケーション!


この日は本当に良いお天気だったので、青空と雲が映り込む湖の色は格別でした。
湖には鴨や白鳥がスイスイ。子供達を連れて水の上を移動中。
時にはボートが湖を横断していきます。
そんな風景をただ木陰でぼんやり眺めているだけで、最高に幸せな気分。

つい慌ただしく予定を詰め込みたがる人間にとって
「のんびりする」のは、それを意識した途端に「のんびり」を演出しがち。
でもトラカイの湖を見れば、素直にこの景色を全身で受け止められます。
だってあまりにも美しいから。

あらゆる感覚で吸収して、この風景で体がいっぱいに満たされるような感じ。
とても澄んだ水の色も、鳥たちが羽を広げて落とす水しぶきも、
ゆっくりと流れていく雲も、ボートで昼寝しているおじさんも。
この写真を見ているだけで全部思い出せます。
湖畔のコテージに1泊して、散歩しながらスケッチでもして

日がな一日水辺を見ながら過ごしたいと思ったのでした。

トラカイ名物キビナイを食べる

クランベリージュースに戸惑っているところにやってきたのはサラダ。
こちらに来てから食べる生野菜サラダはどれも美味しくて満足です。

特にSenojiのサラダは当たりでした。大好きなクルミがたっぷり。
ブラックオリーブとクリームチーズもたくさん。
他にはトマト、パプリカ、きゅうり、レタス、紫キャベツ。
色合いもいいし、さっぱりとしたレモンのドレッシングで文句なしです。


しばらくして、いよいよキビナイのご登場です。
結構時間がかかったので、オーダーの都度焼いてるのかもしれません。
見た目がなかなかにキュートです。
ネジネジしてるところがポイントですね。
キビナイの下に敷かれたオレンジのペーパーもかわいらしい。
思っていたよりも生地がしっかりしています。
パイというよりクッキーに見えました。大きさは直径18cmくらい。


早速ナイフを入れてみると、こんな具合。
私がオーダーしたのはキノコとチキンのキビナイでした。
大雑把にキノコとしか書かれていなかったので、どんなキノコが入っていたのかは謎。
でも黒っぽいキノコが多かったように思います。
チキンよりもキノコがびっしりと入っていました。


味付けという味付けはなくて、おそらく塩コショウ程度。
キノコとチキンの素材の味を楽しむ感じでしょうか。シンプルでおいしいです。
外の生地はふんわりとバターの香りがして、サクッとした食感もGoodです。
Senojiのキビナイは細長く、それほど大きくありません。
サラダと合わせると私のお腹にぴったりの量でした。

やはりスーパーで買った出来合いのキビナイとは比べ物になりませんね。
出来立てのキビナイの味が忘れられません。
Senojiには他にもリトアニアの伝統料理が揃っていますが、
ほとんどのお客さんはキビナイを注文していました。

テイクアウトも人気でした。買って帰ればよかったなぁと後で後悔。

2016年9月25日日曜日

衝撃のクランベリージュース




キビナイと一緒にサラダとドリンクもオーダーしました。
まず登場したのが、クランベリージュース。

あれ?クランベリーなのになんだか色味が薄い。
想像していたのと違いましたが、とりあえず一口飲んでみました。
するとさらに広がる違和感…ナンダコレハ
飲み物?デザート?

メニューには伝統的なジュースと書いてあり、
クランベリーだし、ビタミンを補える〜と注文したのですが…
二口飲んでもさらに疑問符が浮かぶばかりで、味の解釈が難しい。

冷静に分析してみると、クランベリーの味はしない(笑)
駄菓子屋さんの粉を溶かして飲むジュースのよう。
ドロッとしていて、水溶き片栗粉を飲んでるみたい。

まず…くもないけれど、正直おいしくはありませんでした。

後でレシピを調べてみると、このドロドロの正体はジャガイモのデンプン。
本来の作り方ではたっぷりのフレッシュなクランベリーを使うようです。

このお店のジュースはどうしたものか。
果実のフレッシュさは全く感じられませんでした。
かなり癖があるので、相当好みが分かれると思います。

もしかするとSenoji以外のお店ならもっと美味しいのかも。

トラカイ名物「キビナイ」を食べに

トラカイ地方の名物と言えばkibinai(キビナイ)です。
キビナイは、現在もこの地に住むカライメの伝統料理。
簡単に言うとミートパイです。

昔から用いられている中の具材は羊肉ですが、現在は色々と選べます。
鶏肉、牛肉、羊肉、きのこ、種類は色々。


トラカイのレストランのメニューには必ずキビナイがあります。
きっとどのお店で食べても美味しいんだろうなぁとは思うのですが、
トラカイで最も有名なキビナイのお店に行くことにしました。

検索すると1番に出てくる「Senoji Kibinai」というレストランです。
観光客だけでなく地元の人たちにも人気のお店なのだとか。



トラカイ城から割と離れているので結構な運動になりました。
道中には日陰がないため日差しとの勝負。
お店に着いた時にはちょっと憔悴状態に…この日は天気が良かったので。

日本とは正反対で、ヨーロッパでは店内の席よりも断然テラス席が人気です。
Senoji Kibinaiはテラス席の数も多くて広いのでゆったり座れました。

お店はロッジ風でかわいらしく、湖畔のリゾート感を盛り上げます。

2016年9月23日金曜日

トラカイの街をのんびりお散歩

トラカイのバスターミナルに着くと、皆がほとんど同じ方向へ向いて歩き始めます。
トラカイには一つの湖だけでなく、いくつもの湖があり、
その数は200を超えるのだとか。
目指す方向はトラカイの中心部にあるトラカイ城です。
湖ではカモや白鳥をよく見かけました。


トラカイ城までのアクセスは徒歩のみ。
あちこち見ながら歩いたので30分くらいかかったでしょうか。いや、もっとかな。

バスターミナルをでて5分ほどでikiを見つけたので、
朝ごはん用のパンを買いに立ち寄ると、地元の人たちで賑わっていました。
キャンプやBBQをしに来た若者たちが食材を買い込む姿も。

郊外ならではのまったり感を感じるトラカイのiki。
だるそうにレジ打ちしている女の子が、
まるで映画の中に出てくるような個性の強いパンクガール。
なんだかおかしくて吹き出しそうになりました。


サイクリングを楽しんでいらっしゃる仲睦まじいご夫婦。
湖畔を自転車で走ると気持ちいいでしょうね。
とっても素敵な休暇の過ごし方。


教会を2つ発見。残念ながら道沿いにあった教会は工事中。


トラカイは、ヴィリニュスに移る前にリトアニアの首都が置かれていた場所です。
トルコからやってきたカライメ人たちがこの地に住み、独特の文化を築きました。

特徴的なのは建物。
三角屋根で道路に面して窓が三つ並んでいます。
色がカラフルでかわいらしい。

トラカイ城まではずっと、このおもちゃのようなお家が続きます。
お店をしている建物もありますが、ほとんどは住居のようでした。
丁寧に手入れをしているお庭もあったり。お宅訪問してみたいです。

湖畔リゾート、トラカイへ

リトアニアの首都・ヴィリニュスは国内の東部で少し南に位置しています。
西部にはバルト海に面したクライペダという港町がありますが、
西部以外の都市は全て内陸。
水の景色を楽しむには、湖へ行くのが手っ取り早いリゾート満喫方法なのです。

ヴィリニュスから最も近い湖畔は、Trakai(トラカイ)。
ここはまさに、絵に描いたような美しい湖の風景が楽しめるところ。
ヴィリニュスに住む人たちにとって、
トラカイは手軽に行ける休暇スポットというわけです。

晴れの日を狙って、早起きをして朝からトラカイへ出かけることにしました。
ヴィリニュスからトラカイまでは、バスか鉄道、どちらでもアクセス可能です。
鉄道よりも本数が多いと聞いたので、バスで向かうことにしました。
ヴィリニュス駅前のバスターミナルでは、各方面へ向かう大型バスが行き交います。
私のリトアニア滞在が始まったのも、ここがスタート地点。
プラハから乗ってきたLux Expressのバスも停車していました。

トラカイまでは近距離なので、切符売り場ではなく
バスの運転手のおじさんから直接チケットを買います。
もちろん現金オンリーなので、必ず小銭を持っておくことが大事。
ユーロ圏で小銭入れは必須です!
お財布を二つ持ちしてお札と分けておくことで、安全対策にもなります。
出発時間の5分前、
やってきたミニバンは思っていたよりも小さく、収容人数が気になります。
いざバスに乗り込むと右側に1人席が4つ、左側に2列シートが5つという具合。
そうこうしている間に時間通りバスは出発。

予約制ではないので、




その時に乗れなかった人は次の便を待つというのが暗黙のルールです。
トラカイ行きは1時間に1本は出ているので、次を待つのもそれほど苦ではないでしょう。

トラカイまでへ向かう途中、2度ほどバスが停車して乗客を拾っていきます。
途中乗車してくる人たちはみな、立ち乗りにも慣れた様子。
こんなところで降りるの?というバス停すらない道路の途中で降りて行きました。
これがこちらの人たちのルールなんですね。
車窓の景色は徐々に緑が濃くなっていきます。
そろそろ湖が見えてくるかなとワクワクしていると、さっと辺りが森に囲まれました。
しばらくして、バスはトラカイの小さなバスターミナルに到着しました。

2016年9月9日金曜日

抜群の眺め ヴィリニュスを見渡す城の丘

ヴィリニュスの中心部を離れると丘が二つあるのが見えます。
一つは「三つの十字架の丘」、そしてもう一つが「ケディミナスの丘」です。

それほど高くない丘のてっぺんに、ちょこんとブロックがのっているよう。
中心部を離れてケディミナスの丘を見ると、完全におもちゃの世界です。
ケディミナス城はヴィリニュスだけでなく、リトアニア全土のシンボル的存在の人気者。

ケディミナス大公による創建当時は木造だったそうですが、
その後、ヴィータウタス大公時代に今のレンガ造りの要塞になったのだとか。
現在この地に残るのは小さな塔と約320メートルの城壁のみです。


丘に徒歩で上がるには、石畳の坂道を上ります。
がしかし、埋まっている石のサイズがデコボコ。
転びそうになりつつ、平坦な石を模索しながらマイペースに上へ。
(右側の石が歩きやすいことを途中で発見)



ぐるぐると坂道を上がっていくと、廃墟と化した城壁の一部が見えてきます。
すると右手にケディミナス城が登場。あらかわいい。


雲が多いながらも、少し風があって気持ちの良い陽気です。
レンガの色と、青空にはためくリトアニアの国旗がかわいらしい。
近所の幼稚園児や校外学習に来ている中学生たちに会いました。


丘の上からはヴィリニュスを一望することができます。
南を見るとヴィリニュス駅方面、北側は新市街


東側すぐ隣には三つの十字架の丘、西の遠くにはテレビ塔が望めます。

しばらく城壁に腰掛けて、どこへ行こうかと街の眺めと地図を見比べます。

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2016年8月28日日曜日

お皿に盛るだけの満足ごはん

食事はフレッシュな野菜とパンに少しだけお肉があれば満足です。

レストランで食べると量が多すぎて食べきれず、いつも悔しい思いをします。
それにやたらとサイドに盛られた芋の量が多い。
スーパーでお惣菜を買って済ませる方が気が楽だし、もちろん節約になります。


連泊の初日なので食材を一気に買い込みます。

最初に泊まった部屋のキッチンはコンロがなく電子レンジのみ。
レンチンのお惣菜は食べられます。


<滞在初日のお買い物リスト> 左の上段から
・牛乳
・バナナジュース
・ドレッシング
・シリアル
・マンゴー入りヨーグルト
・スイートコーン缶詰
・コーヒーミックス
・キビナイ
・たまごサラダ
・バター
・パン
・ルッコラ

6泊なので、例えば朝と夜は宿で食事をすれば
飲み物やドレッシング、パンが多くても消化できます。
いつもは卵を買いますが、キッチンの事情で今回はパス。

毎日食べるサラダやおかずはその都度買い足す感じで
ほぼ毎日スーパーに通ってました。

バターは旅行中選ぶのに苦労し続けました。最終的には勘です(笑)。



この日は「キビナイ Kibinai」というリトアニアの名物料理をメインにして
あとはサラダを盛り付ける。バターとパンは好きなだけ。
立派なワンプレートの出来上がりです。

食後のデザートはヨーグルトとコーヒー。

キビナイは本来のものよりもやけに皮が分厚く
中の餡も適当な感じでしたが(笑)味は悪くありませんでした。

2016年8月27日土曜日

リトアニアのスーパー

リトアニアには、iki、MAXIMA、Rimiと、三つのスーパーがあります。

街中にはikiかRimiのどちらかが多く、MAXIMAは郊外に多い。
立地によって店の規模が異なるため品揃えもマチマチです。

スーパーの営業時間が日本より短めなうえ、
コンビニというものが存在しないので、
まず初めに宿から一番近いスーパーを確認しました。

写り込んでてすいません...

ウジュピスにある「iki」は営業時間が長めで助かりました。

大抵扉にこんな風に書いてあります。

Ⅰ- Ⅴ = 月〜金
Ⅵ - Ⅶ =土日


ただしこのikiは規模が小さくてコンビニ並み。
一応野菜から日用品まで広く取り扱っているものの、選択肢は少なめです。
それでも数日なら十分といったところでしょうか。

乳製品コーナーは充実。ヤギのバターもこちらでは珍しくありません。


ビオ系も思ったより種類が豊富でした。需要がある証拠ですね。

日本だと健康食品は価格がグンと上がりますが
ヨーロッパではビオ商品だからといって大きな価格差はなく、
数10セント程度です。それなら体にいいものを選びますよね。

海外のスーパーはパッケージを見るだけでもワクワクします。
デザインが異様にかわいかったりすると
食べられないものでもつい欲しくなってしまいます。

ヴィリニュスの宿

ヴィリニュスでは6泊7日の滞在です。
面倒くさがりなので、どこの国でも連泊がお決まりのコース。

連泊すると自分の居心地のいい場所や時間帯を見つけて、
3日目くらいで暮らしのリズムが掴めてきます。
そうするとだんだん自分がその街に馴染んでくる気がするのです。


初日は迷いかけた道だって、2度も往復すれば完璧。
そのうち地図を見なくても方向がわかるようになってきます。

ホステルフィラレタイ Hostel Filaretai


ウジュピス地区のホステル フィラレタイで女性専用のドミトリーを予約しました。
最初の3日間は広い部屋が空いているからと
ゲストハウス本館の隣にある離れの二人部屋に案内されました。


初日の同室さんはポーランドの女の子。
きっとまだ18かそこらの溌剌としたお嬢さん。
「いとこと一緒だけど彼女はお金がないからソファで寝るの」と
連れの子はソファで荷物を広げていました。
二人ともバックパッカーでバルトを旅するのだそうです。
鍋で洗濯してて面白かった(笑)


二日目は一人。隣の部屋には一人でやってきたポーランドの男の子。
窓際でお茶を飲みながら、何も言わずに二人でぼーっと窓の外を眺めたり
ポツリポツリとお互いに不慣れな英単語で会話をしたり。
芸術肌の不思議な感じのする子でした。
きっとミュージシャンだな・・・と勝手に解釈。


三日目は0時を過ぎようかという遅い時間、ちょっと怪しげな女の子が同室に。
挨拶しても何も言わず、深夜になってようやく静かに寝てたけど
ちょっと危ない雰囲気(ドラッグ系)のする子で、
ドキドキしながら夜を過ごしました(笑)。
何も起こらなかったので一安心。ふう。


四日目からは本館のドミトリーに移動。
2段ベッド3つの6人部屋でしたが、共有スペースが広い部屋でした。
毎日宿泊客が入れ替わり立ち替わり。
部屋が埋まることはなく、ほとんど2人で使う感じでゆったり過ごせました。


Hostel Filaretai
旧市街中心部からは少し距離がありますが、スタッフは皆愛想が良くて親切なのがウリ。
ちょっと暗い道でも問題なし。という方なら女一人でも余裕です。
ヴィリニュス駅前から宿そばのバス停まで移動すると楽チン。所要時間は10分ほど。

キッチンが自由に使えますが、食材やドリンクは自分で用意。
ドミトリー部屋のある本館1階にキッチンとダイニングスペース、
女性専用のトイレとシャワー室があります。
洗濯は有料、リネンとタオル付、ドライヤーはリクエスト(Free)

2016年8月26日金曜日

夏至前の明るい夜



この頃は夏至前だったので、夕方になっても全く日が落ちる気配がありません。
22時を過ぎてようやく夕方っぽい空になる感じ。
23時から0時にかけてだんだんと暗くなっていきます。
冬になると日照時間はかなり短くなってしまうのだとか。

まだまだ明るいので夕方から散歩をしても平気なのですが、
丸一日の移動で疲れがたまっていたので、
早めに散歩を切り上げて帰ることにしました。


しかし20時前の旧市街はまだまだ人通りがあります。
学校帰りの学生がベンチでおしゃべりしていたり、
カメラを持った観光客も散策を続けるようです。


日が長いと朝早くから夜遅くまで観光が楽しめるので、

この時期のバルトはベストシーズンだと思います。